Kauri〜名ばかり工房から〜

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zoom RSS 草木染めは秋の色

<<   作成日時 : 2008/08/26 10:23   >>

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一気に秋がやってきた。
我々ウール族が、俄然息を吹き返す季節の到来だ。
草木染めの原毛を散りばめて、木枯らしに舞う落ち葉のマフラーを作った。
草木染めって秋の色だなーと思う。
私の写真技術では色がうまく出ないけれど、ほんとにひとつひとつが微妙に違う色で、それが重なり合うとさらに魅力を増す。
こつこつ染めた原毛がもうずい分たまった。

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もう4〜5年前のことになるだろうか。
近所の古い家が次々と取り壊された年があった。
私たち通行人の目を楽しませてくれた立派な庭木たちも、容赦なく切り倒された。
東京の地価の高さを考えれば、そうそう情緒的なことばかり言っていられないのもわかるのだが、それにしてもあと1週間もすれば咲こうとしている桜の古木や、柔らかいうぶ毛に包まれた新芽を出し始めた大きなケヤキの木が次々と切り倒される姿を見ると、ほんとに涙が出てきてしまった。
で、夕暮れの人影のない建設現場に忍び込み、お酒とお塩でお清めをした後に、これら大木の枝をいただいて来た。
(これも人に見られたら、かなり怪しげな行為。)
家に帰ってすぐに煮出すと、驚くような赤い色。
それは生きている命の色だった。

そのときに染めたウールを今も大切にちびちびと使っている。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
きれいだなああ。
こんな綺麗な色を出す桜が無惨にもお金のために切られてしまう世の中ですね。
本当に人の手では作り出せない色に思うね。
染色ってその時の色が出るのね。すごいね。
そして同じ物はひとつもないんだね。
すごいね。
wakabon
2008/08/26 18:23
あのサクラとケヤキの木のことを思い出すと、今でも悲しくなります。
その時は夢中で染めてたけど、こうやって何年か経って改めて染めたものの色を見ると、やっぱりいい色だなーと思います。
kauri
2008/08/26 18:41
でも、切られてしまったケヤキや桜は、こうして生き続けているんですね!
kauriさんの手によって出てくる命の色、そしてkauriさんの手で紡がれて形になっていく色。
kauriさんによって、また新しい命になってるんですね。
すばらしいです。
まきchin
2008/09/01 00:29
草木染めって売っている材料じゃないから、それぞれに譲ってもらった人との思い出があったりするんですね。
私のマフラーにあの立派な木が生きているなんて恐れ多いけれど、何だかうれしいです。
kauri
2008/09/01 07:18

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