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zoom RSS 紅絹(もみ)の布

<<   作成日時 : 2016/01/13 15:10   >>

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古い布との時間がすっかり楽しくなりました。
今度は紅絹(もみ)に取り掛かります。
真っ赤な布地にハサミを滑らすのは気持ちよく、なぜか背筋が伸びます。
裁ちバサミは母のもの。
曽祖母と母と、強力な助っ人が後ろについている気がします。

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紅絹(もみ)とは、着物の裏地などに使われた、真っ赤に無地染めした平絹のことだそうです。
薄くしなやかで目が詰んでいて、はさみで裂いても繊維もほとんど出ませんでした。
私が譲り受けたこの紅絹の布は古いものなので、化学染料ではなく紅花で染めたもののようです。
ほんとにはっとするようなジャパニーズレッド。
すっかりその色に魅せられてしまいました。






もう、すんごく可愛い糸ができました。
初めてやることは何をやっても新しい楽しさに満ちています。

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今度は白生地と合わせてみましょう。

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おめでたい糸。

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こうしてあれこれと紅絹の布を楽しんでいましたが、ひとつ落とし穴が。
撚りどめするために水に浸したら、一瞬でたらいの水が真っ赤になるほど色落ちしてしまったのです。

すかさず紡ぎの先輩が知恵を授けてくれました。
紅絹を扱う場合は予め一週間ほど水に浸して落ちる色はしっかり落としてしまい、最後に酢で色止めするのだそうです。
そして、その時白生地を一緒に浸しておくと、その布も染まるのだとか。
なるほど〜。

それにしても我が先輩方は、いつも惜しみなくいろんなことを教えて私を助けてくれるのです。
感謝。






今回譲り受けた紅絹の中には、こんな褪めた、でもそれはそれではんなりとしたいい色合いのものもありました。

これらはみな、一度着物の裏に使われたもののようです。
使っているうちに褪色したのか、あるいは前述した要領で色落ちしないように予め余分な色を落としてから使ったものなのか、私にはわかりません。
そして一度使われたものをほどいてこうして大事に取っておいて、どんな使い途があったのでしょうか?

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さらに、白生地の中にはこんな継ぎ当てがしてあるものもありました。
なんだかもう愛おしくてちょっと泣けます。
(ひいおばあさんには「別に泣くところじゃないわね。」と言われそうですが。)

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昔の人が普通にやっていたこと。
今、私が大切にしたいなぁと思い始めていることとみんなつながっている気がします。


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