はぎ合わせストールの出来るまで

織り上がって縮絨した3枚の織地の仕上げに入ります。
まずは裾の処理から。

裁断して折り返し、フェルティングニードルでチクチクすると…。

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羊毛どうしが絡み合って一体化し、ほつれ止めになります。

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これがフェルティングニードル。
5本組になったもので、シャチハ○の印鑑のようにクッションが効いていて、これをがちゃがちゃ刺しているとみるみる毛が絡んで来ます。

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広い面にはこの道具を使いますが、細かい作業をするときには一本の針を使います。
こちら、ご参照ください。)

この写真ではわかりにくいかもしれませんが、一つ一つの針の先にはギザギザが刻まれていて、これが羊毛を毛羽立たせ絡みやすくするのです。
ふつうの縫い針でいくらつついても、毛は絡みません。





こうして裾の処理が終わったら、耳を付き合わせてかがってゆきます。

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うん、なかなかきれいに仕上がった。

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と思ったら。
はぐ面が違う!
これじゃグラデーションにならないじゃないの。
痛恨のミス。
ほどいてやり直しです。






さて、いったん森を散歩して頭を冷やした後、作業再開。

3枚はぎ終わりました。

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この状態ではまだ、はいだラインが畝のように出っ張っています。




これを再びフェルティングニードルで叩くと…。
(本当は作業している手元を撮りたいのですが、独りでiPadのカメラでは無理でした。)

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きれいに畝が消えて、強度も増します。
フェルティングニードルって素晴らしい。




そしてようやく完成。
一枚の布になりました。

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巻くとこんな感じ。

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うーん、この微妙なグラデーションを写真に撮るのはムズカシイ。
巻き方でいろんな表情が楽しめます。



サイズは50cm×1.7m。
私の作るもののとしては、かなり大判サイズです。
でも重さはわずか130g。
手紡ぎ糸ならではの軽さで、しなやかに体に沿います。

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